ごまむし物語
ごまむし物語①
今から7年前、ある4歳の男の子と出会いました。とてもやさしくてかわいい男の子でした。
でもその男の子は小さいながらもとても深く傷ついていました。その子が私の部屋にあった
アザラシゴマちゃんのぬいぐるみを見つけ、ごまむしと名前をつけました。そしてつらい事が
あるといつもごまむしを抱っこしてじっと我慢したり、話しかけて癒されていたようです。
いつも 「ごまむしはつよくてやさしい ぼくはごまむしみたくなりたい どんなときも、ぼくが
いい子じゃないときも大丈夫だよってぼくの見方をしてくれるんだもん。ぼくもごまむしみた
く強くてやさしい人になりたい。」 そしてごまむしと出会ってからの少年はとても強くたくまし
くやさしく成長していったのです。
でも少年と別れる日がきてしまいました。
そしてその少年は全てを悟っているかのようでした。「 ぼく次へいく準備をしにいくの、
ごまむしがね ぼくををいい所へ連れて行ってくれるんだって、だからぼく全然さみしくないん
だよ。」
そしてその少年はごまむしに乗って旅立っていきました。
ありがとう。Eitoku
そして私も思うのでした。こんな少年の心を癒せる強くてやさしいどんな時も味方だよって
受け止めてくれるごまむしみたくなりたいと。
ごまむし物語②
私の実家、オホーツク海に面したおこっぺ町では冬になると流氷が訪れます。そしてその上
にアザラシが乗ってくる事がありました。ある日近くに住む漁師さんが網にひっかかってしま
って、アザラシの赤ちゃんを連れてきてケガが治るまで小川で飼っていました。
子供の頃の記憶ですがあまりのかわいさに驚き感動したのを覚えています。極寒の中強く
たくましく愛らしく生きる姿に、とても元気ずけられ癒されたのを覚えています。その赤ちゃん
アザラシは無事元気になり海に帰っていったのでした。
ごまむし物語③
私は20代前半に環境の変化やストレスで入退院を繰り返していました。原因不明で病院を
いくつも移され不安の中、姉がさみしいだろうからとプレゼントしたのがごまふアザラシの赤
ちゃんのぬいぐるみでした。あまりのかわいさに私は癒され元気ずけられました。そしてごま
ちゃんと名付けました。
マンガのゴマちゃんが出る前だったので、マンガを見てびっくりしました。やっぱり癒しの動
物なのだなと実感したのでした。
ごまむし物語④
スタッフや患者さんから3つの誕生日プレゼントをいただいた事がありました。一つを開ける
となんとゴマちゃん、その頃人気だった押すときゅ~と鳴く少年アシベのゴマちゃんだったの
です。あまりのかわいさに「 わっ~~ 」もう一つを開けるとこれもまたゴマちゃん、まったく
の偶然でみんなで大笑い。
こちらはスイッチを入れるとじたばたと動くゴマちゃん。そして3つ目、患者さんからいただい
たのがごまちゃんの顔のふかふかバッジ、本当にびっくり~~でした。 今から思うとゴマち
ゃんとの運命的な出会いとしか思えません。そして私はジタバタ、キュ~にどれだけ癒され
ことか・・・